トリージャ(麦こき歌)などの労働歌を中心に映像で紹介。そしてホセ・メネーセ。
スペイン国営テレビが所蔵するフラメンコ映像・音源の中で、メインの「祭儀と地理」シリーズなど以外のコレクションの中からDVD化した本シリーズ。むしろメインでないだけに、掘り出しものがありそうで、お宝映像が見つかる可能性がある。本作は、3本の30分番組から成っており、最初はホセ・メネーセのカンテをフアン・アビチュエラとエンリケ・デ・メルチョールが伴奏する(4曲)。次のホセ・メネーセだが、詩人フランシスコ・モレーノ・ガルバン家でのフラメンコ談義。次もホセ・メネーセだが、エンリケ・メルチョールの伴奏で3曲。そして最後の25分は、本作のハイライトとも言えるもので、なかなか映像で見られないトリージャ(麦こき歌)ほかの田舎の労働歌をいろいろと取り上げている。これらはユーチューブなどに流失しているかもしれないが、間違いなくお宝映像に違いない。全76分、国内盤仕様NTSC方式。
ホセ・メネーセ(1980「フラメンコ・アジェール・イ・オイ」−ソレア、シギリージャ、ペテネーラ、ガロティン)28分/ホセ・メネーセ(1971「カンテの祭儀と地理」−フランシスコ・モレーノ・ガルバン家に於ける、ホセ・メネーセ、ディエゴ・クラベルを交えたフラメンコ談義)7分/ホセ・メネーセ(1982「アウトレトラト」−ティエント、ロマンセ・デ・フアン・ガルシア、マルティネーテ)8分/カンテス・デル・カンポ(1964「アントロヒア」−労働歌を中心に紹介、トリージャ、ベルディアーレス、ロンデーニャ、ファンダンゴ・デ・ルセーナ、ケレセーラ、セラーナ)25分